今まで紙製、パソコン用を含め、いろいろな家計簿を使ってきたが、高機能ではあるものの、かえってそれが使い勝手を悪くしているようなところがあって、年が変わっても使い続けてきたものはない。
そこで自分流の家計簿を Excel で自作し、少しずつ改良を加えながら、もう10年近く使っている。
- 財布の中身と家計簿の残高を合わせるような細かいことには勢力を使わない。
- カード社会になった現在は財布の中身だけ管理しても不十分。銀行口座も同時に管理すべき。
- 月ごとに決算して赤字か黒字かを計算しても無意味。定年後は公的年金は2ヶ月毎に、個人年金は3ヶ月ごとに、利子配当は半年〜1年ごとに支給される。
と言うことで考えたのが、収支の基本的なデータは銀行に付けてもらい、それを費目ごとに転記するだけの「手抜き家計簿」。
家計簿を銀行に付けてもらうようにすれば、正確さはこれに勝るものはない。しかも手間いらず。
現在は超低金利時代。家計簿ぐらいは銀行に付けてもらってもバチは当たらないだろう。
収入は年金も給料も既に銀行振込だから、あとは支払いを口座振替、デビットカード、クレジットカードにすれば、支出も銀行の通帳に記録が残せる。
しかし、現金支出を ゼロ にすることはできない。どうしても2〜3割程度は残ってしまう。
そこで、妻がスーパーマーケットなどで支出する現金分として、毎月一定額を妻の口座に入金する。
この現金支出分の中には、食費、日用品費、外食費の内の何割か、が含まれるが、それらを細かく費目ごとに分類することは一切しない。
わが家には「夫の小遣い」という概念はないが、一般的に 「夫の小遣い」 の細かいの使途までは詮索しないのではないかと思う。
これと同じように妻の口座に入金する現金支出用の一定額には「妻の小遣い」の他に、上記の「食費」「日用品費」なども含まれているが、妻の口座に入金した分は一切関知せず妻の裁量に任せる。
私の家計簿は、費目ごとの正確な支出割合を算出するのが目的ではなく、総収入と総支出を正確に把握し、収入の減少や支出の増加をできるだけ早い時期に知り、運用資産の組み替えなどの対策を立てるのが目的。
また、税金・健康/介護保険・町会費・NHK受信料・新聞代などの節約ができない「固定支出」と、その他の「可変支出」に分けて記入する。
私の家計簿は去年のデータの上に今年のデータを上書きする形式になっている。
毎年新年を迎えると去年の家計簿をコピーして「年」を書き換える。これによって去年のデータは薄い青色で表示される。その上に今年のデータを上書きすると黒色で表示され確定データになる。
これは下記の VBA によって実現している。
家計簿には去年のデータが1年分入っているので、いつの時点でも12月末の支出累計額を見ることができる。
これは、その時点での年間支出予想額と言うことができ、月を追うごとにその値は正確になって行く。
特別なことがない限り毎月の支出は前年同月の支出に近いことが多いため、12月末の年間支出予想額の誤差はそれほど大きくはならない。
また、去年同月の光熱費やガソリン代、配当収入などを入力時に比較できるのも、この家計簿の利点。
<参考VBA>
Private Sub Workbook_SheetChange(ByVal Sh As Object, ByVal Target As Range)
Dim objRA, objRB As Range
Set myWS = ActiveSheet
N = InStr(myWS.Name, "月")
If N = 0 Then Exit Sub
If Target.Column <> 1 Then Exit Sub
D0 = myWS.Cells.SpecialCells(xlCellTypeLastCell).Row
D1 = myWS.Range("A1").Value & myWS.Range("A3").Value & "1日"
Set objRA = Range("A4:A" & D0).SpecialCells(xlCellTypeConstants, xlNumbers)
For Each objRB In objRA
D2 = objRB.Value
D3 = DateDiff("d", D1, D2)
If D3 < 0 Then
myWS.Rows(objRB.Row).Font.ColorIndex = 33
Else
myWS.Rows(objRB.Row).Font.ColorIndex = 0
End If
Next
Target.Select
End Sub
This Workbook に記述する VBA は、たったこれだけ。 ワークシートのデータが変更されるたびに上記のサブプロシージャが実行され、データの日付を判定し文字色を変更する。
ワークシートは月ごとに作成し、シート名を「1月」「2月」「3月」・・・のようにする。
下図のように A1 セルに「年」、A3 セルに「月」、A4 セル以降が日付データ。書式で「xx日」表示にする。
データ行は同じ日付を何行書いてもOK。データ行の行数制限はない。
A列が日付データの場合、その行がその月の1日より以前か以後かを判定して色が変わる。
A列が日付データ以外の場合は無判定のため、自由な文字列を入力可能。
また、「教育費」や「冠婚葬祭費」、「住宅建設費」、「特別旅行費」など口座を分けたい場合、B口座用、C口座用などの行を下に追加しても、上記のVBAのままで動作する。
年度更新はワークブックをコピーして 2010.xlsm (Excel 2007の場合) などとして保存し、A1セルの2009年を2010年に書き換えると全行が青字に変化する。(私の場合は年度更新も自動化しているがここでは省略)
前年のデータに行追加または上書きで今年のデータを入力していく。
大半は去年のデータがそのまま使える(金額や日付を変更するだけ)ので、日付欄に 9/10 などと月日を入力すれば、今年の日付に書き変わり文字色も黒に変化する。
<注> 上図のB9セル =SUM(D9:Q9) B10セル =SUM(D10:Q10) で、支出の合計および1月からの累計額
家計簿を付ける意味は将来予測と反省にある。
単なる記録では意味がない。従って、将来予測ができない家計簿は付ける時間と労力の無駄。
その意味で、紙の家計簿よりパソコンを使った家計簿の方が良い。
せっかく高いパソコンを買ったのだから、便利な機能を使いこなそう。
財布の中身と家計簿の残高が合っているだけでは余り意味がない。
多少、誤差があっても気にしない。会社の経理ではないのだから・・・・。
私は、そば屋へ行っても、すし屋へ行っても、先ず禁煙席があるか、そしてカードが使えるかを確かめる。
これで預金通帳には記録が残り、家計簿は銀行が付けてくれる。
