きょうは初山別村までの22.9km。この位がちょうどいい。
郵便局のATMが作動する時間が8時45分だから、それまでゆっくりしているつもりでいたが、この宿のお客は皆朝が早い。既に一人も残っていなくて、部屋の掃除が始まっていた。
テーブルには朝食が一人分だけ残っていて紙が被せてあった。
ゆっくり準備して宿を出たつもりだが郵便局には8時15分に着いてしまった。
30分も待たなくても、きょうは初山別の郵便局の終了時間までには充分間に合いそうだから南に向かって歩き始めた。
オロロンラインの国道232号線以外に道がないので、終始車の往来が多い国道を歩く。
すぐ遠別川の橋を渡る。久しぶりに澄んだ水が流れている川を見た。
今までの川は泥炭地を流れているため、どれも鉄分を含んで赤錆色の川ばかりだった。
![]() 道の駅「とんがりかん」 |
とんがり帽子屋根の「とんがりかん」がある道の駅で、昨日は初山別の岬キャンプ場でキャンプしたと言う中年男性が声をかけてきた。 その男性の話によると「みさき台公園」にある「しょさんべつ温泉岬の湯」はこの辺の市町村がやっている公共の湯では一番人気があるいい湯だそうだ。 宿泊もできると言っていた。 残念だが昨夜の内に石川文洋さんも泊まった初山別の旅館を予約してしまっているので、見てくるだけにする。 |
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![]() 起伏の多い道が続く |
相変わらず車の速度は高速並だ。歩道がなく白線で区切られた幅1mほどの路肩があるだけの部分が多いので、緊張の連続だ。 きょうは昨日までの平坦な直線道路と違って起伏に富んでいるので、自転車はかなり難儀しているようだった。 少し海岸から外れていた道路が再び海岸沿に出ると、前方の高台に天文台と「岬の湯」らしき建物が見えてきた。 国道から逸れて天文台の方へ延びてそうな道を歩くと小さな岬郵便局があった。 先ずはきょうの宿代がないのでATMでおろして、郵便局員に道を尋ねると温泉には海岸沿いの道で行けるが、初山別には一旦国道に戻るしか方法はないようだった。 |
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![]() 海岸から見た温泉とみさき台公園 |
![]() この階段を登った |
![]() 歩いて来た方向は断崖 |
岬海水浴場のところに木の階段が高台までつづら折れに登っている。
温泉からは少し離れていたが、遊歩道で温泉の庭の端にでも出るだろうと、勝手に解釈して登ってみると、そこは広いオートキャンプ場だった。
温泉に直接行ける道はなかった。
付近にはオートキャンプ場の他にキャンプ場、公園、パークゴルフ場、ゴーカート、天文台、温泉など大人も子供も遊べる施設が盛りだくさんだが、パークゴルフを数人が楽しんでいただけで、他に人影はほとんどなかった。
遠別町もそうだったが、北海道の市町村は競ってオートキャンプ場などを併設した公園を作っているようで、どこへ行っても広大な敷地に充実した施設が備えられているが、温泉以外はあまり利用者がないようで、どこも閑散としていた。
![]() オートキャンプ場 |
![]() 広大な敷地と充実した施設 |
![]() しょさんべつ温泉「岬の湯」 |
![]() みさき台公園 |
![]() 広大な敷地と充実した施設 |
![]() しょさんべつ天文台 |
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利尻島は振り返らないと見えなくなってきた。 代わりに焼尻島と天売島が前方に見えて来た。 歌越の手前、旭温泉分岐で撮った写真(左画像)では、かなり離れていた二つの島が、初山別の手前ではほとんどくっ付いて見えた。(右画像) |
| 離れていた焼尻島(左)と天売島(右)がくっ付いてきた | ||
天気はどうやら下り坂のようだ。途中でポツポツ落ちだしたが、幸い宿までは雨にはならなかった。
結局その後も雨にはならなかった。
夜8時ごろ近くの山に蛍がいるというので、宿の主人に連れて行ってもらった。
8月も下旬だから数は少なく乱舞とまではいかなかったが、久しぶりに見た蛍は懐かしい光を放ってゆったり飛んでいた。
この蛍、自然の蛍ではなく町が地元の人の協力を得て養殖しているらしいが、カワニナの餌代が嵩むので来年も続けられるかどうか分からない状態だと言うことだった。
蛍の谷が流れ込む川は、昼間、近くの小学生が先生と一緒に川遊びをしていた浅い小さな川だが、もうしばらくすると鮭が黒くなるほど登ってくるそうだ。
鮭は捕獲が禁止されているらしいが、卵を取るために密漁が後を絶たないそうだ。しかも卵を取った後の身の方はそのまま川に捨てて行くそうだ。
何年もかかってやっと故郷の川に戻った鮭の無念さを思うと言葉がなかった。
















