予定ではきょうは豊浦町までだったが、翌日の礼文華までとその後の長万部までのルートにトンネルが多いので、天気のいい内に少しでも先に行っておこうと、きょうは2日分を歩いた。
「カシミール3D」解説本に付属の 1/5万 の地図には国道230号線が洞爺湖温泉から虻田町まで谷あいをぬって描かれているが、その道は2000年の有珠山噴火でなくなってしまったようだ。
それに代わる新しい道が全く別の標高の高い位置に付けられていた。歩道が広く歩きやすい。(地図参照)
途中に元の道路付近を俯瞰する展望台があり、今も白い煙を上げている裸の山やドライブインらしい建物が土砂に埋まり屋根だけが見えている建物、土台から傾いている建物などを見ることができるようになっている。
これらは、当時のまま残し「野外博物館」として火山エネルギーの脅威と恵みを、訪れた人に楽しんでもらうようにしてあるそうで、見学用遊歩道もあり大勢が立ち昇る煙(水蒸気?)の直ぐ近くを歩いているのが見えた。
きょうと明日の日曜日は北海道ツーデーマーチが実施されていて、朝早くからリュックを担いだ中高年の男女をたくさん見かけた。
きっと「健康ウォーキング」の登録メンバーの何人かも参加しているはずだ。
私も急遽参加して、日程を2日ずらそうかとも考えたが、やっぱり先へ進むことにした。
JR洞爺駅にも「歓迎 北海道ツーデーマーチ 虻田町歩こう会」の青い旗が何本もはためいていた。
私が歩いていると貸切バスの乗客が一斉にこっちを向くバスがあった。
きっと歩くことに関心が高いツーデーマーチの参加者を乗せたバスだったのだろう。
昨日、洞爺湖周遊道路を歩いているとき対岸の山の上に台形のビルが建っているのが気になっていた。
地元の人に「あれは何ですか?」 と尋ねると、「ホテルです」 という返事だった。
(この時点では、誰も再来年7月に洞爺湖サミットが開かれるウィンザーホテルです。 という返事はなかった)
今日は礼文華の海岸から、西日を受けてその山頂のウィンザーホテルが良く見える。(下右の画像)
豊浦町への山越えルートで、今回のルートと、あの気になっていた山頂を通るルートを検討したが、楽な道を選んでしまった。
今思えば(2007年7月)多少しんどくても、625mの山頂を通るルートを選んでおけば良かったと、ちょっと後悔。
天気のいい日にここを歩けたことは良かった。
礼文華の宿は日曜日は休むのか、電話が一旦はつながったものの切れてしまって、その後応答がなくなってしまった。
途中のドライブインで近くに宿がないか尋ねたら、礼文華の宿は休業したようだと言っていた。
JR礼文駅へ行く途中で泊まれなかった宿の前を通った。3階建ての宿にはちゃんと看板は上がっていたが、隣の同じ名前の商店は休業中のようにも見えた。
結局、宿は長万部で探した。
JR礼文駅から長万部までJRを利用した。次の列車までは1時間余り待ち時間があるので、駅前の散髪屋に寄って散髪でもしようかと思ったが、あいにくお客が満員だったので諦めた。
礼文駅の時刻表には『乗場1番』と書いてあるが、ホームに出るとどれが1番ホームか分からない。
手前の1番らしいホームにも、線路を渡った向かい側の2番らしいホームにも「長万部行き乗車位置」の看板が立っている。
長万部駅に電話すると最初に出た係員は「ちょっと待ってください」と言ったきりなかなか出てこない。調べているようだ。
一旦切ってもう一度電話すると「駅舎のある側が1番です」という返事。
長万部駅に着いたら、助役さんが
「さっき、お電話いただいたのはお客さんですか?」
「そう言えばホームに表示がありませんね。地元の人しか乗らないので気が付きませんでした。駅長とも相談して管内の駅について点検して改善します。」と、すこぶる対応が早い。