私は、先天性の心臓病で、いわゆる虚弱体質の子供でした。
40数年前、就職試験の身体検査で、先生が聴診器を当てたり、指の爪の色を見たりして考え込んでおられました。「やっぱり心臓でダメでしょうか?」と訪ねると、『そうですね。ちょっと悪いですが、この程度なら定年まで生きられる方はありますよ』と言う返事でした。
その言葉通り、お蔭様で何とか定年の日を迎えることができました。このあとは文字通り「おまけの人生」という言葉がピッタリです。
健康への自信のなさが、かえって釣り・山登り・山スキー・ゲレンデスキー・ウォーキング・自然観察など、アウトドア関連の趣味になったようです。
定年後のある日、健康維持につながったウォーキングに関する記事をネット検索していて、フリーカメラマンの石川文洋さんが65歳で実行された「日本縦断徒歩の旅」の記事に出会い、 早速、著書「日本縦断徒歩の旅」を購入して、「自分もやるなら、今しかない」と、この『e旅歩き旅』を決意した訳です。
定年になったら、夫婦二人でのんびりと車の旅をすることを考えましたが、妻には妻の充実した別の趣味があり、そんなに長期間家を空けることはできないのと、お互いに残された人生はそれほど長いはずはありませんし、まして体が健康で、好きなことを思う存分できる時間がどれほど残されているかは判らない訳ですから、二人でする車の旅はもう少し後でもできるかもしれない、と思って今回は自分一人で「歩き旅」をすることにしました。
40数年前、初めてエレクトロニクス関連の仕事に就いた時は、まだ真空管の時代でした。たった40年でこんなにも技術が進歩するとは思ってもみませんでした。
エレクトロニクス技術の進歩と共に技術者として生きてきたことを思って、新しいデジタルグッズを使った自分流の旅のスタイルにしたいと考え、名づけて『e旅歩き旅』にしました。
e旅の「e」は私が生きてきたエレクトロニクス技術の「e」であり、いい旅の「e」です。
前半の北海道から福井までの旅では、ブログ『e旅歩き旅』に全国からコメントが寄せられました。
「励まされた」とか「楽しく読ませてもらった」というコメントに、逆に励まされて「e旅歩き旅」を続けることができ、文字通り私にとっていい旅になりました。
この「e旅歩き旅」では『e旅』らしく、カーナビでお馴染みのGPSとデジタル地図を使うことにしました。
これによって、自分の現在地が誤差わずか数mの正確さでわかり、カーナビ同様、目的地までの距離と時間とルートがリアルタイムでわかります。またその正確な歩行データをデジタル地図上に軌跡として描くことができます。
これは紙の地図では到底得られない素晴らしい機能であり、技術屋にとっては堪らない魅力です。
パソコン(Skype)を使えばホテルと自宅をつないで、お互いの顔を見ながら話もできます。しかも通信料は全くかかりません。
また、携帯電話の「安心ナビ」は、私の歩いている場所を自宅のパソコンの地図上にリアルタイムで表示することもできます。
素晴らしい時代です。
装備一覧のページと重複する部分もありますが、『e旅』らしさにこだわった物には次のようなものがあります。
■地図関連
■その他
- カメラは当然デジタルカメラ
- 太陽光発電式充電器バイオレッタ・ソーラーギア
- トンネル用に点滅ライト (値段は驚きの100円)
- ちょっと重いけど上記の基幹部分を支えるノートパソコン
