すっかり緑色一色なった田んぼ道を通って日野川堤防を歩く。 片山の山裾の道を歩いていると、お墓さんの上り口に ウツボグサ の群生を発見。 子供の頃、この花の円柱状に付いている小花一つ一つを抜いて蜜を吸ったことを思い出した。 それは微かに甘かった。 |
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ウツボグサ |
堤防に上がると チガヤ が白い穂を風になびかせていた。 子供の頃はこれを何故か「デンデンダイコ」と呼んでいた。 祖母などは「テンダイコ」と言っていたので、言葉遊びが好きな子供たちが子守唄から引用して「デンデンダイコ」と言い換えたのかも知れない。 この「デンデンダイコ」が白い穂を出す前の、穂が孕んだ時期に穂を抜いて手のひらでグルグルっと丸め、そのまま丸まっているものは口に入れて食べたものだ。 |
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丸めても手のひらの上でゆっくりと元に戻ろうと動くものは ”鬼” だと言って食べなかった。 穂が硬くなっているためで、実際食べてみてもあまり美味しくはなかった。 「デンデンダイコ」も微かに甘かったが、こちらはボリュームがあって「おやつ」には適していた。
買ったおやつなど年に1〜2回しか貰ったことがない、遠い昔の懐かしい思い出だ。 農薬の心配もない、安心して草花を採って口に含んでもいい時代だった。 |
| チガヤ |
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妻が子供のころは、この チガヤ のことを ツバメ と呼んでいたそうだ。
各地にいろいろな呼び名があったということは、どこでも子供たちに親しまれ食べられていたことがうかがえる。 |
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チガヤの群生 |
ササユリ |
かなり昔のことであるが、東京の都心部に綿毛が大量に降ってきて、大騒ぎになっていることをTVで報道していた。 後で、それは東京湾の埋立地に繁殖したチガヤの綿毛が風で飛散したものだと分かったそうだ。 こんなことが全国ニュースになる東京という都会の異常さに、むしろ驚いたことを思い出した。 |